鉱山ブログ

陶石はインドネシアへ
2020年10月3日 | カテゴリー: 鉱山記事

コロナの影響で、8月までの出荷はめっきり減ってしまいましたが、9月はだいぶ持ち直しました。


現在は10月以降の出荷に向けて出荷の準備を進めています。写真は、近いうちにインドネシアに出荷する陶石の様子です。1,050kgずつデジタルはかりで計ってフレコンバックに詰めていきます。船に積むので重量を正確に計る必要があります。

日本で産出される鉱産物が海外に輸出されていると聞くと、驚く方もいるかもしれません。実は石灰石などは、日本から海外に出荷される量がかなり多いんですよ。鉄鉱石を持ってきた船に石灰石を積んで持って帰ってもらう、といった貿易が盛んに行われています。しかし石灰石以外の鉱産物となると、ちょっと珍しいかもしれません。

 

弊社のセリサイト系陶石は、海外の陶磁器会社さんでも使っていただいてます。インドネシア以外だと、ベトナムやマレーシアなどにも出荷しています。ただ弊社は貿易業務をやっていませんので、輸出をしているのは弊社とお取引してます日本の商社さんです。主にボーンチャイナと呼ばれる陶磁器の原料としてご利用いただいているようです。

 

セリサイトは海外でも採掘していますが、必ずしも陶磁器に適しているとはいえません。その点、弊社のセリサイトは鉄やチタンの含有量が少なく色が白いため、陶磁器生産に適しています。

 

フレコンバックへの積み込み作業は、ピット裏の屋根がある場所でやります。詰めた後のフレコンバックも、雨に濡れないようにここで保管します。

 

今後は、セリサイト陶石の原鉱の状態だけでなく、粘土にした状態の製品を海外向けに輸出したいと思っています。やはり付加価値をつけて出すほうがよいでしょう。

 

弊社では陶磁器(衛生陶器の除く)向けの出荷が年間1500トン程度あります。このうち、だいたい3分の1が海外向けとなっています。今後は海外の比率がどんどん増えていくと予想しています。対して、国内の陶磁器向けは縮小していくと思っています。なかなか厳しい時代です。