鉱山ブログ

7月豪雨災害からの復旧
2018年8月10日 | カテゴリー: 鉱山記事

先月は、記録的な豪雨で岡山県は甚大な被害に見舞われました。弊社のある備前市では、人身に関わるような災害はなかったようですが、ブルーラインなどの道路で崖崩れが発生し、かなり長い間に渡って通行不能になるなどの被害がありました。

 

ただ、家や会社が水に浸かったり、ケガをした人などはいなかったようです。弊社の従業員も、直接の被害はありませんでした。知り合いや親戚に真備町の人がいて、休みの日は復旧の手伝いにいったものはいたようです。

 

弊社自体は、実はかなり大きな被害に遭いました。弊社が地下坑道で採掘しているゆえの、まさに弊社ならではの災害ですね。弊社坑道の最深部は、地下155mの場所にあり、瀬戸内海よりも20〜30mは下にあります。普段も湧水が多く、ポンプを常時稼働させて水抜きをしていますが、雨が降ると湧水量が膨大になります。

 

台風や大雨を何度も経験し、大量湧水発生時の対応にはだいぶ慣れていたのですが、今回の豪雨はこれまでの経験をはるかに上回る降雨量となり、結果的に、最深部の坑道のほぼ全域が水没するという大変な事態になりました。

 

雨の量は、6月(梅雨時)の1ヶ月間の3倍分、それがたった3日間で降ったものだから、坑内の湧水は激しさを増して、一番深いところで2mほど水が溜まりました。

 

幸い、雨の降り始めに、坑道内に置いてある重機・車両をすべて引き上げていたため、大きな損害にはなりませんでしたが、持ち運びができなかった道具類や、電気配線がダメになってしまいました。

 

すべての水を組み上げるのに2週間ほどかかりましたが、今月からは無事通常作業に戻ることができました。現在は普段通り採掘を進めています。ただし、7月に貯鉱石を全て使って直近の出荷に回したので、9月以降の出荷にやや影響が出そうです。なるべくお客様にご迷惑がかからないよう、復旧作業を進めております。

 

そんな最中、先週末の夕方、積乱雲が発生して通り雨が降ったのですが、その際に雷が近くに落ちたようで、弊社の試験装置が壊れてしまいました。

 

リガク製のX線回折装置、MiniFlex600です。

モニタは全損、パソコンも一部が壊れて正常な起動ができない状態。右にあるMiniFlex600はネットワーク部分が壊れたようで、パソコンに接続できません。

 

毎日使っている装置だけに打撃が大きいです。

まったく泣きっ面に蜂といった感じで、災害が続いております。

お盆明けにはどうにか使える状態に戻って欲しいところです。