鉱山ブログ

土橋珪石のSEM画像
2017年11月26日 | カテゴリー: 鉱山記事

弊社鉱山は、陶石・蝋石の採掘がメインの鉱山ですが、鉱床の成り立ちから大量の珪石も採掘できます。

 

珪石自体は、日本じゅうどこでも採掘できる、ごくありふれた鉱物で、いわば単なる石(SiO2)にすぎませんが、珪石の性質や見た目、特徴は産地によって千差万別、実にさまざまです。そのため、工業製品として用途も産地によって様々な使われ方をしています。工業用途で採掘される珪石の多くは、セメントやコンクリートの骨材として使われていますが、その他にも、建材ボード、農薬の基剤、不定形耐火物などがあります。

 

そのような中で、弊社の珪石は、主に農薬の基剤と耐火物パウダー(CCパウダー、連続鋳造パウダー)として使われています。色が白く、珪石としては大変粉砕がしやすいこと、SiO2が97〜99%とかなり純度が高いこと、またミクロのレベルで見ると、表面に細かい穴が空いている、いわゆるポーラス状になっているのが大きな特徴です。

 

ということで、走査型電子顕微鏡(SEM)で見てみた土橋珪石の画像をお見せいたします。


 

ご覧の通り、やたらと隙間が多く、水分や油分を吸収する力があると考えられます。

実際、採掘したあとに地下坑道に長期間貯鉱していると、坑内の湿気を吸ってしまって、大型のクラッシャーで採掘しづらくなることがあります。そんな場合は、数日間、地上で晒してやると、あっという間にカラカラに乾燥します。カラカラになれば、粉砕は容易です。

 

このちょっとユニークな性質が、何かの製品にお役に立てばと思っています。