鉱山ブログ
備前シリカの勾玉を使ったアクセサリーです。
弊社鉱山は、セリサイトと呼ばれる陶磁器向けの原料「陶石」を主に採掘していますが、セリサイトのすぐ隣りに付帯している珪石の鉱床も採掘対象としています。珪石とは、いわゆる「シリカ」のかたまりで、地球を構成する物質で2番目に多く存在するものです。ちなみに1番多いのは酸素です。
この珪石は、主に不定形耐火の原料として販売していますが、神戸にある株式会社Linさんでは、天然石ファン向けに「備前シリカ」の勾玉やブレスレットを作って販売しています。Linさんは宝石や水晶のような美しい天然石だけでなく、日本中のあらゆる天然石を集めて、さまざまなグッズを生産されているユニークな会社です。
そんな「備前シリカ」を使って、アクセサリーを作ってくださったのが、デザイナーの大澤基さんです。冒頭の写真は大澤さんの作品で、Linさんで販売されている「備前シリカ」の勾玉をあしらったペンダントです。
岡山駅前にあるデパート「岡山高島屋」の1階で、展示販売を開催されていたので、ご挨拶に伺いました。(開催は8月5日まで)
私たちは、毎日地下坑内に入って採掘しているわけですが、自分たちの石がこのように素敵にデコレーションされているのを見るのは初めてで、新鮮な驚きでした。
他にも、岡山市内の採石場で採れる万成石を一緒にあしらった作品もありました。万成石は桜色の部分がチラチラと入ったとてもきれいな石で、岡山県内では石碑や建物、公共施設などあらゆる場所で使われている人気の天然石です。
万成石(上)と備前シリカ(下)のコラボ作品
やっぱり見た目は万成石が素敵です。岡山県民にとって最も親しみのある石ですよね。このピンク色が今年後半のテーマカラーとぴったりあっているそうです。大澤基さんと一緒に展示スペースにいらっしゃったカラーセラピストの依田居生野さんにご案内いただきました。
私にとって珪石は、粉砕した粉の状態で初めて工業用途が広がるもの、といった感じでしたが、大澤さんの作品のように、石そのままで「備前シリカ」として、何か価値が広がっていけば、これはとてもうれしいことです。
大澤基さんのサイトはこちらです。https://motoi5.wixsite.com/motoiderico
また依田居生野さんのサイトはこちらです。https://wild-pure-marth.com/
今後のお二人の活動を注目したいと思います。