地元の山陽放送ニュースにて、4月5日に備前焼作家の石田和也さんが紹介されました。「伝統と革新 備前磁器」とのことで、弊社の陶石を使って作品作りに取り組んでいる石田さんと一緒に、弊社鉱山も紹介してもらってます。現在、オンエアの様子はYoutubeでご覧いただけます

 

スクリーンショットで、放送の様子をちょっとご紹介しましょう。

 

備前焼の陶芸家、石田和也さん。

 

備前焼なのに白い作品があるのがユニークですよね。弊社陶石を使った作品です。

 

出ました!弊社です。

 

弊社の鉱床の成り立ちについてもご紹介いただいてます。

 

別に出たがりというわけではないですが、まあ出ることになりますよね。社長だし。

 

石田さんが構内で粘土のようになった陶石をシャベルで掬っている様子。

大型重機が行き来した後の坑道には、陶石が砕かれて、もりもりと粘土のような感じで溜まっています。これをたくさん集めて作品を作ってらっしゃいます。

 

岡山市のデパート、天満屋で開催された個展の様子です。この作品はさっそく他県の方が買い付けされたそうです。

 

石田さんは現在も弊社原料を使って、精力的に作品づくりに励んでらっしゃいます。今後の活躍が大変楽しみです!

 

陶芸家の皆さん、よかったら弊社の陶石で作品づくりに挑戦してみませんか?

お気軽にお問い合わせください。

以前にもご紹介した新進気鋭の若手備前焼作家、石田和也さんが、岡山市の天満屋岡山本店にて、個人展を開きました。先日のお休みに展示を見に行ってきました。
上の映像はパンフレットからの転載です。弊社の地下坑道が背景になってます!

ご覧の通り、石田さんの作品は、一般的な赤茶色の備前焼とは違って、白い石や粘土を多用した独特の作風となっています。もちろん、これらは弊社・土橋鉱山で産出される陶石や蝋石です。石田さんがご自身で坑内に入り、採掘現場でシャベルで集めた原料なんです。

石田さんはこうした作品群を「備前磁器」と呼んでいます。これまでの備前焼にはない、全く新しい作陶の世界を展開されています。

この丸いオブジェは、所々に真っ白な石ツブを混じっていますが、これはおそらく珪石ですね。うちの珪石は焼成すると真っ白になるので、それが影響していると思います。オブジェ全体の雰囲気から、まさに弊社の鉱山を象徴している感じがします。
ちなみに、こちらのオブジェは広島の病院の方がすでに購入されていて、病院の中に飾られるそうです。

私が訪問した時は、すでに展示が始まってから数日経っていたので、多くの作品に買い手がついている状態でした。大変な人気ぶりが伺えます。備前焼に新風を送り込む石田さんの活動を今後も応援してまいります!


石田さんと記念撮影です。

 

ちょっと驚きの事実なんですが、弊社で採掘している蝋石が原料となっている洗顔剤があるんですよ。私自身、洗顔剤のメーカーさんからお声をかけていただくまで全く知りませんでした。それが「ルナレーナ化粧品」様の「ワーキーズ 備前産粘土洗顔パック」です。

 

ルナレーナ化粧品」公式サイトより


「備前産」とありますよね。原料は弊社の蝋石です。

蝋石を微粉化した「蝋石クレー」という製品があり、こちらも備前市の吉永という地区で生産していますが、正確には、この蝋石クレーを使って作った洗顔料なんです。蝋石クレーは真っ白な粘土で、主に塗料に添加する塗工剤やゴムの難燃剤として使われています。陶磁器の釉薬などにも利用されていますが、まさか洗顔パックに使えるとは知りませんでした。


2年ほど前に「ルナレーナ化粧品」様からご連絡をいただき、新たな蝋石の利用法を知ることができました。また今年10月から、岡山県の地元大手百貨店である天満屋のネットショップにて販売が始まったとのことで、ご案内させていただきました。

 

天満屋のネットショップより

 

弊社のような鉱山と美容業界というのは、かなり面白い取り合わせですよね。
でも実は意外とそうでもないんです。弊社で算出される陶石は「セリサイト」と呼ばれる鉱石ですが、このセリサイトはものによってはファンデーションの原料として大変貴重な存在です。日本で採掘できるのは愛知県の粟代鉱山(三信鉱工株式会社)だけで、業界的には大変有名な鉱山です。

 

残念ながら、同じセリサイトでも弊社のセリサイトはファンデーションには向いていません。これまで行くつかの業者さんが試してみましたが、諸々の理由でうまくいきませんでした。技術の問題ではなく、原料の性質そのものが合っていないようです。

 

そんなわけで美容業界への進出は無理だな、と思っていたところ、まさか洗顔料でご利用いただいているとは、大変ありがたいことです。蝋石クレーは物性にユニークな特徴があるため、塗工剤に利用されていますが、他にもこの物性を活用する方法があるかもしれません。ネバっとしたもので何か用途があれば、お気軽にお問い合わせください。

この度、産業遺産学会より、弊社・土橋鉱山の施設が「推薦産業遺産」に認定されました。産業遺産学会というのは、主に明治以降の近代化に貢献した産業に関わる有形・無形の様々なものを調査研究する学会で、学者や研究者はもちろん、私のような一般人も参加できる開かれた学会です。

 

私の場合、土橋鉱山を引き継ぐ前から鉱山に興味があり、日本中の廃鉱山や現役鉱山を見て回るのが趣味だったので、学会誌を見たり、学会に属する研究者の方の本を読んだりして参考にしておりました。そんな中、土橋鉱山自体を学会の推薦産業遺産にしてみては、とのお声掛けをいただき、この度、認定していただいた次第です。

 

「推薦産業遺産」というのは、国や自治体などの文化財にはなっていないものの、産業遺産として重要であり、多くの人々にその重要性を知ってもらいたい、といった案件について、産業遺産学会が独自に選定するものです。認定されたからといって、特に規定や拘束力はありませんが、放っておいたら消えていってしまうような産業遺産を少しでも知ってもらいたいという考えから行われています。

 

弊社の鉱山施設の中では、立坑や巻上機、鉱車などが推薦産業遺産に認定されました。備前市には蝋石鉱山がたくさんありましたが、ほとんどの鉱山が閉山しており、現役でこれらの鉱山施設を有するのは弊社のみとなっています。というか、巻上機に関していえば、現役鉱山で稼働する状態で保存しているのは、おそらく弊社だけではないでしょうか。実際、動く状態で残すのは大変です。

鉱山のシンボルである立坑櫓。ボロですが立派に現役です。

 

巻上機。地下坑道と地上の行き来をするためのいわばエレベーターです。

鉱車とロッカーショベル。いわゆるトロッコですね。こちらはさすがに現役ではありません。

 

コロナがだいぶ落ち着いてきましたし、コロナ前にやっていた弊社の見学ツアーも復活できるかもしれません。その際は、ぜひとも「推定産業遺産」に認定された鉱山施設をご紹介いたします。もう少しの辛抱ですねぇ。

有田焼といえば日本で最も有名な陶磁器のブランドです。
佐賀県の有田町が有田焼の産地ですが、海側の伊万里市、またお隣の長崎県波佐見町も含めて、日本屈指の磁器の生産地となっています。日本における磁器の発祥地で、瀬戸や九谷も有田・波佐見などの肥前から技術を学んで陶磁器の生産地となりました。

 

そんな有田焼に原料を供給しているのが、佐賀県嬉野市の塩田地区にある粘土屋さんです。塩田地区では、有田焼や波佐見焼の原料となる天草陶石を粘土に加工する工場がいくつかあります。渕野陶磁器原料さんもその中の1社で、今回はご縁があって、同社が発行するニュースレター「ジキよまんば!!」に土橋鉱山の紹介文を掲載していただきました。

 

実際は紙で配布されていますが、PDFをいただきましたので、こちらに掲載します。
ジキよまんば27号
なおバックナンバーは、渕野陶磁器原料さんのホームページに掲載されています。

弊社以外の陶石・長石の鉱山が紹介されている号もあります。

 

これを契機に、ぜひとも有田・波佐見でも土橋鉱山の認知度を上げていきたいところです。

有田や波佐見で使われる原料は熊本県の天草陶石が一般的です。弊社の土橋陶石は、現在のところテスト出荷があるのみで、土橋陶石を使った有田焼や波佐見焼が生産された実績はありません。まさに新規開拓の最中です。天草陶石と土橋陶石はよく似ているところがありますが、焼き上がりの色味が違ったり、成分にいくらかの違いがあり、まったく同じようには使えないようです。

 

私としては、何かうまい具合にご利用いただいて、ぜひとも土橋陶石で作った有田焼や波佐見焼が実現することを願っています。ありがたいことに、地元の窯業試験場などでいろいろとテストをしてもらっており、将来的には原料としてご利用いただくことがあるかもしれません。

 

個人的には、有田や波佐見の町や風景がとてもいいですし、あの辺りは海も山もあってご飯がおいしいので、何とかレギュラーのお客さんを見つけて、年に1回か2回、出張と称して肥前旅行を楽しみたいと思っている次第です。


NEU」のサイトより転載しています。

弊社鉱山のある備前市はご存じの通り、日本六古窯の一つに数えられる備前焼の産地です。そもそも、この地に備前焼があったこと、また製鉄に必要な耐火煉瓦の原料となる蝋石があったことで、明治以降今日に至るまで、耐火物の一大産地となりました。

 

ただし、三石の蝋石自体は備前焼にはなっていません。備前焼は備前市内の特定地域の田んぼや畑の下に付帯する赤土などを主な原料としており、窯から出した際の色合いも赤茶色が多く、蝋石のような真っ白さはありません。

 

この地で蝋石が採掘されるようになって100年以上経ちましたが、三石蝋石を備前焼に使ってみる、といった試みはあまり行われていませんでした。

 

ところが近年、若手の備前焼作家さんを中心に、三石蝋石を使った、これまでにない備前焼への挑戦が始まっています。 そうした取り組みの一つが、山本周作さん・領作さんの二人が立ち上げた「出製陶(いずるせいとう)」による新プロジェクト「NEU(ヌー)」です。最近公開された「NEU」のサイトから、いくつか写真を拝借しましょう。

いずれも「NEU」のサイトより転載しています。

 

どうですか? すごくかっこいいですよね。
備前焼の土と弊社・土橋鉱山から採掘された土橋蝋石を調合した、独自の坏土が特徴で、デザインもモダンです。普段使いの食器として、生活に溶け込む備前焼を志向した作品となっています。


今後出てくるラインナップです。「NEU」のサイトより転載しています。

 

備前焼というと、僕のイメージは赤茶けた灰皿や花器のイメージで、コーヒーを飲んだり、カレーを食べるにはちと使い勝手がよくないイメージでした。でも「NEU」の作品群を見ると、普段のちょっとした食事に使えそうで、とても楽しみです。

 

自分たちが毎日、地下の坑道で掘り出している蝋石がそのまま食器になるなんて、何だか不思議な感じです。これまでも、弊社の石はホテルディナーの食器やティーセット、ホームセンターの土鍋などにも使われているのはわかっているのですが、今回の「NEU」はより身近に感じますね。

 

なお、「NEU」に使われているのは、弊社で採掘しているパイロフィライトという名の蝋石です。パイロフィライトの原石を水簸加工した微粉砕品である「蝋石クレー」が今回の坏土として調合されています。ご興味のある方は弊社までお問い合わせください。

 

ちなみに、弊社の主力であるセリサイト系の蝋石、いわゆる「陶石」とはまた別の原料です。陶石は、その名の通り、陶器・陶磁器の原料としてご利用いただいてますが、こちらは工業製品としての陶器、陶磁器での利用がメインです。

 

セリサイトは焼成した際の焼き締まりがかなり強いため、手作りベースでの陶芸ではやや扱いが難しいかもしれません。これまで陶芸家さんとのやり取りでわかってきたことですが、単純に白い器を作るならば、パイロフィライト系の「蝋石」を使った方が無難なようです。

パイロフィライト系、セリサイト系のいずれについても、微粉の製品を弊社でも取り扱っているので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

 

「NEU」はまだプロジェクトが立ち上がったところで、販売などは始まっていません。販売が始まったら、またこちらでご案内いたします。

ネット上で有名なポータルサイト「デイリーポータルZ」に弊社鉱山を紹介していただきました。

こんな感じです。

 

掲載ページはこちらのクリック。

 

地元のイベントで知り合いになったライターの岡本さんを弊社の地下坑道にご案内して、記事を書いていただきました。私もちょくちょく登場します。写真で見ると、だいぶ老けたなあとしみじみします。


今回ご案内したのは、坑外にある立坑櫓や巻室などの鉱山特有の設備、そして地下坑道の様子です。当日は他にも見学希望の方がおられたので、計3名をお連れして、私があれこれ解説をしながらご案内いたしました。

 

今月はその他にも、地元バス会社の観光ツアーで14名の方が坑外施設の見学でお越しになりました。また、長崎県波佐見町の波佐見陶磁器工業共同組合さんからも14名の方が見学に来られました。このように見学の方が増えてきたので、見学者用のちょっとしたパンフレットを作成してお配りました。

 

こんな感じの小さなパンフレットです。

中にこんな感じです。

オモテ

ウラ

 

昨年冬に導入した新しいMacで作りました。そうです、Mac派なんですよ。

 

今のところ、坑内見学や見学ツアーでお越しの方にお配りしています。

鉱山見学については、弊社までお気軽にご相談ください。

 

あらかじめお知らせすると、今後は観光目的の見学については有料とさせていただく予定です。(陶磁器、窯業関連の業者様・ユーザー様、その他弊社のお取引業者様、弊社原料の導入をお考えの方、あと私の知り合いの皆さんはもちろん無料です。つまり、ほとんど無料です!)

もっとも手軽な坑外見学(約1時間)は1名500円+税、坑内見学については要相談とさせてください。ちょっと件数が増えてきて、ある程度制限をしたほうがよい段階になったので、こうした感じでいこうかと思います。


坑内見学については別にアイデアもあるのですが、そちらがうまくまとまったら改めてご案内いたします。

 

※2020年3月24日追記
新型コロナウイルスの感染防止のため、当分の間、鉱山見学は自粛させていただきます。

何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

先月(9月)20〜22日に九州大学で開催された「日本鉱物科学会」にて、長崎県窯業技術センターの武内さんをはじめとする研究グループが、弊社の土橋陶石を精製した「土橋セリサイト」に関して研究発表を行いました。
ポスター発表の内容をこちらに掲載いたします。

 

PDFはこちらからご覧ください。

 

なお、同研究グループでは、昨年も日本粘土学会の研究会にて、土橋セリサイトの研究成果を発表しています。詳細はこちらをご覧ください。

 

日本粘土学会の研究発表で「土橋セリサイト」をご紹介いただきました


土橋セリサイトは可塑性に富んだ陶磁器原料でありながら、標準的なセリサイト原料に比べるとカリウム(K2O)の含有量が少ないことがわかったため、その原因を探る、というのが今回の研究発表です。

残念ながら、今回の研究では、カリウムが少ない原因が特定できませんでしたが、セリサイト以外にも20-100nmサイズの粒状物質が存在することが確認できました。つまり、何らかのナノマテリアルが存在するかもしれない、とのことです。

今後も研究成果が出ましたら、こちらのブログでお知らせしていきます。

10月19日(土)、20日(日)の2日間、弊社の近くにある旧閑谷学校にて、「セラミックアートビゼン in 閑谷」が開催されます。この2日間は、「備前焼まつり」も開かれています。両会場を結ぶシャトルバスも出るそうなので、どちらも楽しむことができる2日間です。

弊社は土曜は営業日なので、20日の日曜に会場を訪問する予定です。「セラミックアートビゼン」のオーガナイザーを務められている石田和也さんは、土橋陶石を精製した「土橋セリサイト」を使った作品も作っていらっしゃるので、ひょっとしたら備前焼とコラボしたユニークな作品が見られるかもしれません。とても楽しみです。

イベントの概要は以下のチラシのとおりです。



備前焼まつりのほうは、備前市が年1度だけ観光客でごった返す大きなイベントです。そのために、駐車場の確保が難しいという問題があります。ですので、まずは閑谷学校の「セラミックアートビゼン」を楽しんでから、シャトルバスに乗って、備前焼まつりのほうも楽しもうと考えています。おそらく閑谷学校のほうが駐車スペースが確保しやすいはず。

弊社の土橋セリサイトは、真っ白な陶磁器を作るのに便利な原料ですので、本来であれば備前焼の坏土とは対極的性質です。備前焼とのコラボがいったいどんなふうになるのかとても気になります。実はこの1年ほど、石田さんだけでなく、他の備前焼作家さんにも土橋セリサイトを取り扱っていただいてまして、みなさん色々と試行錯誤をされているようです。素敵な作品ができたら、ぜひとも弊社の玄関に飾りたいと思います。

前回「精製セリサイトを弊社でも独自に生産しよう」という記事を書きました。
実際のところ、弊社には精製セリサイトを作るための水簸(すいひ)の施設がありません。そこで、水簸を行う粘土会社さんに依頼して、弊社の陶石を使った精製セリサイトの試作を行いました。

試作品の見た目はこんな感じです。

 


フィルタープレスから取り出した状態です。

試作品の成分分析を行ったところ、以下のような結果でした。

 

成分 分析結果(%)
SiO2 72.96
Al2O3 19.07
Fe2O3 0.25
CaO 0.12
MgO 0.05
K2O 4.44
Na2O 0.14
TiO2 0.09
Ig-loss 2.88


セリサイトの含有量を示すK2Oの値が4.4%ちょっと低いです。
これだと、セリサイトの含有量はおよそ30〜40%といったところでしょうか。シリカ分が50%以上ですね。できれば、セリサイトが50〜60%程度まで上げたいところでした。

今回利用した弊社の原料が、もともとセリサイト分の少ないものだったので、もう少しセリサイト分の多い原料を使えば、もっと含有量が上がると思います。

 

粒度分布は以下の通りです。

粘土会社さんが窯業試験場で試験依頼してくれました。

 

今回の試作でいくつか課題が出てきました。

まず1つ目の課題は、思ったよりも精製品の出来高が少なかったことです。
今回は2トンの原鉱を元に1トンの精製セリサイトを作る予定でしたが、実際に出来上がったのは0.85トンとちょっと少ない結果でした。一方で、精製の過程で発生する「砂」と呼ばれる残留物が1トン近く残ってしまいました。この残留物にもまだセリサイトが含まれています。

 

 

精製後の「残りカス」となる「砂」。実際はこの中にもまだセリサイトが含まれている。


この課題に対しては、粉砕時間を長くして、「砂」からさらにセリサイトを取り出す必要があります。そうすれば、精製品が増えて「砂」が減るはずです。しかし、粉砕を長くすると、セリサイトの結晶が壊れてしまい、粒子がどんどん小さくなります。また原鉱に含まれる珪石分がより多く残ってしまい、精製セリサイトの品質を落とす可能性もあります。

 

2つ目の課題は、K2Oの濃度です。
可能であれば、5.5〜6%程度のK2Oが含まれるような精製品を作りたいと思っています。K2Oが多い=セリサイトの含有量が増えるため、保水性などが向上すると考えています。

 

上記2つの課題に対しては、セリサイトの含有量が多い、より良質な原鉱を使うことも必要かと思います。何回か試作を重ねてみて、最適な生産工程を編み出したいと思います。

 

ちなみに、今回の試作した精製セリサイトですが、「使ってみたい」という陶芸家の方や陶磁器メーカーの方がいらしたらお知らせください。まずは1キロ分、無料サンプルとしてお送りいたします。

あくまで試作品ですので、使ってみた際のご感想やご要望を伺いながら、今後の試作に活かしていきたいと思います。